【MOD紹介】WW1前夜~戦間期初期MOD「1914 for AOD」

「1914 for aod」アイキャッチ画像 国内製MOD

Paradox Interactive社の『Hearts of Iron II』の国内製MOD「1914 for AOD」を紹介します。ただし、ご注意ください。このMODは名前のとおり、『Arsenal of Democracy(AoD)』のインストールを前提としています。

MOD概要

時代は1911年から1926年まで。帝国主義最後の時代から、戦間期初期までを扱う大型MOD。このMODでは、WW1前夜から戦間期初期までを追体験できます。

  • 世界の工場、日没なき帝国イギリス
  • 普仏戦争の敗北から、対独復讐に燃えるフランス
  • ツァーリからレーニンへ、世界を揺るがしたロシア
  • 皇帝ヴィルヘルム2世のもと、世界政策へ舵を切るドイツ
  • 未回収の領土と植民地の獲得を虎視眈々と狙うイタリア
  • 民族の確執に葛藤する、名門ハプスブルク家のオーストリア
  • 新大陸の盟主、民主主義の兵器廠への変貌を遂げつつあるアメリカ
  • そして、世界最後の帝国から民主主義の萌芽を見せる大正期日本

ですが、決して忘れてはいけません。史実における「すべての戦争を終わらせるための戦争」は、上記に名を連ねる大帝国を含む多く国家を地図上から消し去りました。凄惨な”大戦”には、のちに「第一次」の冠がつくことになるのです。

ダウンロード

最新バージョンは2.13。
ダウンロードリンクは「基礎ファイル(ZIP形式/47MB)」と「グラフィックファイル(7z形式/102MB)」の2つに分かれています。

なお、グラフィックファイルは大容量圧縮に優れた7z形式を採用しており、これを解凍できる環境が必要です。フリーの解凍ソフトでも対応しているため、「7z フリー 解凍」などで検索して評判の良いものを選びましょう。

「1914 for AOD」基礎ファイル

「1914 for AOD」グラフィックファイル

留意事項

本家『HoI2MODWiki』には「Patch2.13(2014年11月28日更新)」の記載がありましたが、リンクが機能しておりませんでした。よって、Ver2.12までの適用となる可能性があります。

【2.13での変更点】
1. リーダーファイルの重複エラーを修正
2. 特定状況下で落ちる問題を修正
3. AIが航空機を生産しやすくしました
4. イベントの追加と修正

このMODの動作確認は、「英語版日本語化&CF日本語版 1.08/1.07」で実施されています。「DD用およびDDA1914、DH版1914との互換性はない」ことがアナウンスされているため、ご注意ください。

導入方法

  1. AOD本体を別フォルダに全コピーする
  2. 全コピーしたAODフォルダにある\aiフォルダの中身を削除する。
  3. 全コピーしたAODフォルダにある\dbフォルダの中身を削除する。
  4. 全コピーしたAODフォルダにある\scenariosフォルダの中身を削除する。
  5. 全コピーしたAODフォルダに「グラフィックファイル」の中身を上書きする。
  6. 全コピーしたAODフォルダに「テキストファイル」の中身を上書きする。
  7. 全コピーしたAODフォルダに最新のパッチの中身を上書きする。
  8. AOD1.08ユーザーなら\dbフォルダ内のmisc108.txtを、1.07ユーザーならmisc107.txtをmisc.txtにリネームする。

「1914 for AOD」ユニット簡易まとめ

「1914 for AOD」はその時代背景から、本家HoI2とはまったく違う、WW1仕様のユニットが設定されています。陸軍部隊、および旅団について、それぞれの比較をご確認ください。

陸軍部隊

基本となるユニット。あるいは「悲劇」から「統計」になるもの。

歩兵

  • コスト/強さ:★★★☆
  • 地形適応:○
  • 寸評:戦争の主役。オールマイティに使える。

騎兵

  • コスト/強さ:★★☆☆
  • 地形適応:△
  • 寸評:戦場の華。機動力は健在で、活躍すること間違いなし。

後備歩兵

  • コスト/強さ:★★☆☆
  • 地形適応:○
  • 寸評:召集令状でかき集められたおじさんたち。士気は低い。戦線補助に適す。

親衛歩兵

  • コスト/強さ:★★★★
  • 地形適応:○
  • 寸評:時代を超えて変わらないエリート部隊。高いが、強い。

戦車

  • コスト/強さ:★★★★
  • 地形適応:△
  • 寸評:次の戦争の主役。強力無比ではあるが、師団として編成できるのは……。

軽歩兵

  • コスト/強さ:★★☆☆
  • 地形適応:◎
  • 寸評:軽装備で不整地を踏破する。バニラにおける海兵のポジション。

山岳兵

  • コスト/強さ:★★★☆
  • 地形適応:◎
  • 寸評:山地で威力を発揮する歩兵。バニラと同様。

海兵

  • コスト/強さ:★★☆☆
  • 地形適応:◎
  • 寸評:開発年的に、まず使用は考えられない。

守備隊

  • コスト/強さ:★★☆☆
  • 地形適応:×
  • 寸評:編成コストがわりと高い。

司令部

  • コスト/強さ:★★★★
  • 地形適応:×
  • 寸評:前線司令部。速度は遅く、柔らかい。ユニット画像は騎兵のように見える。

民兵

  • コスト/強さ:☆☆☆☆
  • 地形適応:×
  • 寸評:民兵ラッシュなんて、野暮なことはやめておきましょう。

旅団

部隊を補助する旅団。その運用が戦場の、ひいては戦争の勝敗を左右するのはバニラでもMODでも変わらない。

砲兵

  • コスト:★★☆☆
  • 対人:◎
  • 対戦:×
  • 対空:×
  • 対地:×
  • 防御:○
  • 寸評:戦場の神。能力・コストともに安定。発展性もある。

重砲

  • コスト:★★★☆
  • 対人:◎
  • 対戦:×
  • 対空:×
  • 対地:○
  • 防御:○
  • 寸評:攻城砲や沿岸砲という説もあり。すなわち、移動力はお察しである。

ガス隊

  • コスト:★★★★
  • 対人:◎
  • 対戦:×
  • 対空:×
  • 対地:×
  • 防御:×
  • 寸評:バニラに核兵器があるなら、MODに毒ガスがあってもいいじゃないという暴論。地獄の源。

兵站

  • コスト:★☆☆☆
  • 対人:×
  • 対戦:×
  • 対空:×
  • 対地:×
  • 防御:×
  • 寸評:携行物資の増加効果。直接の戦闘能力はないが、部隊の継戦能力の増加に寄与する。

対戦車

  • コスト:★★★☆
  • 対人:×
  • 対戦:◎
  • 対空:×
  • 対地:×
  • 防御:×
  • 寸評:存在意義が疑われる旅団。彼らが必要な状況は生まれるのか。

重火器

  • コスト:★★☆☆
  • 対人:○
  • 対戦:×
  • 対空:×
  • 対地:×
  • 防御:◎
  • 寸評:重機関銃を装備した部隊。史実における地獄の担い手。塹壕戦のおともに。

騎兵隊

  • コスト:★★☆☆
  • 対人:○
  • 対戦:×
  • 対空:×
  • 対地:×
  • 防御:○
  • 寸評:理屈は不明だが、移動力が増加。歩兵割合も増加。史実の東部戦線や中東戦域を考えればわかる気もする。

戦車隊

  • コスト:★★★★
  • 対人:◎
  • 対戦:○
  • 対空:×
  • 対地:×
  • 防御:◎
  • 寸評:塹壕突破用。機関銃を跳ね返す陸上戦艦で、走る棺桶。

通信隊

  • コスト:★★☆☆
  • 対人:×
  • 対戦:×
  • 対空:×
  • 対地:×
  • 防御:○
  • 寸評:この時代は有線通信が基本。組織率も微増の効果あり。

装甲車

  • コスト:★★☆☆
  • 対人:○
  • 対戦:×
  • 対空:×
  • 対地:×
  • 防御:○
  • 寸評:装甲師団のパチモンをつくりたいときに。

対空

  • コスト:★☆☆☆
  • 対人:×
  • 対戦:×
  • 対空:◎
  • 対地:×
  • 防御:×
  • 寸評:存在意義が疑われる旅団その2。よほどリヒトホーフェンを落としたい時に使うのか。

憲兵

  • コスト:★☆☆☆
  • 対人:×
  • 対戦:×
  • 対空:×
  • 対地:×
  • 防御:×
  • 寸評:バニラとだいたい同じ効果。

工兵

  • コスト:★★☆☆
  • 対人:×
  • 対戦:×
  • 対空:×
  • 対地:×
  • 防御:○
  • 寸評:こちらもバニラとだいたい同じ効果。渡河ボーナス、塹壕ボーナスも健在。

列車砲

  • コスト:★★★★
  • 対人:○
  • 対戦:×
  • 対空:×
  • 対地:◎
  • 防御:×
  • 寸評:AODのものとだいたい同じ。列車ではあるが、恐ろしく低速。パリ砲がモチーフか。

装甲列車

  • コスト:★★★☆
  • 対人:○
  • 対戦:○
  • 対空:○
  • 対地:×
  • 防御:◎
  • 寸評:この時代の戦争の隠れた主役。列車とはいえ、これも遅い。中華民国の軍閥である奉天派の張宗昌も所有していた。

「1914 for AOD」イベント解説

「1914 for AOD」MODにおける代表的なイベントについて、国家別に解説します。

ドイツ

かつてシュヴァーベン地方の一伯爵に過ぎなかったツォレルン家は、300年の時を経てブランデンブルク選帝侯領を治めるまでに栄達し、ホーエンツォレルン家と名を改めます。その後、世界史に残る惨禍のひとつである三十年戦争を戦い抜き、プロイセン王国を打ち立てるまでに至りました。

ホーエンツォレルン家のもと、プロイセン王国は勝利と敗北を積み重ね、やがて普仏戦争の勝利を経てヴェルサイユ宮殿の鏡の間にて戴冠式を挙行。これにより、プロイセン王国はドイツ諸邦の盟主として真に頂点に立ち、ドイツ統一を成し遂げたのです。

しかし、プロイセン的なものとドイツ的なものは、決して同一ではありませんでした。プロイセン的ユンカーの代表格たるフォン・ビスマルクが描いたドイツ帝国の未来は、プロイセン的ではない軍事国家への道を押し開き、世界のすべてを火薬庫へと変えていったのです。

キール軍港の反乱(21797)

“アメリカと戦争状態ではない”ことを条件に発生するイベント。このイベントは「ドイツ降伏」そのもののトリガーにはならないものの、発生すると国民不満度が爆発してしまい、結果的に降伏条件を満たすことになります。

【条件】

  • 1918年10月29日から1918年11月6日のあいだ
  • ドイツがフランスと戦争中
  • ドイツがイギリスと戦争中
  • ドイツがアメリカと戦争中ではない
  • リール(44)がドイツの支配下にない
  • パリ(56)がドイツの支配下にない
  • イベント「キール軍港の反乱」(21799)が起きていない
  • 「国民不満度15以上」または「海軍艦艇が対英比で25パーセント以下」

【選択肢1】
[もはや敗北は避けられない……] 80%
国民不満度+40
民主主義スライダーを6に設定
政治主義スライダーを4に設定

●閣僚が以下のとおりに変更される

閣僚 ID 名前 特性
国家元首 30 ヴィルヘルム2世 うんざりさせられる頑固者
政府首班 33 マクシミリアン・フォン・バーデン 静かな働き者
外務大臣 22 ヴィルヘルム・ゾルフ 偉大な調停者
軍需大臣 14 カール・ヘルフェリッヒ 軍事企業家
内務大臣 28 フーゴー・プロイス 犯罪取締人
統合参謀総長 43 ヴィルヘルム・グレーナー 防衛戦科
陸軍総司令官 44 ヴィルヘルム・グレーナー 静的防御理論
海軍総司令官 121 アドルフ・フォン・トロータ 艦隊決戦主義

●以下の地域のVPが変動する

ID 地名
206 メーメル
306 ビドゴシチュ
304 エルビンク
482 オッペルン
309 コットブス
298 マグデブルク
296 ロストック
89 リューベック
90 キール
88 ハンブルク
87 ブレーメン
80 ヴィルヘルムスハーフェン
86 ハノーファー
81 ミュンスター
84 エアフルト
310 ライプツィヒ
311 ドレスデン
315 フライブルク

【選択肢2】
[軍が権力を掌握する] 10%
国民不満度+32
民主主義スライダーを1に設定
政治主義スライダーを3に設定
イベント「ドイツ敗北」は発生しない

●閣僚が以下のとおりに変更される

閣僚 ID 名前 特性
国家元首 29 ヴィルヘルム2世 うんざりさせられる頑固者
政府首班 99 パウル・フォン・ヒンデンブルク 元陸軍大将
外務大臣 100 エーリヒ・ルーデンドルフ 参謀出身
軍需大臣 101 アウグスト・フォン・マッケンゼン 歩兵重視
内務大臣 26 マックス・ウォールラフ 有能な人格異常者

【選択肢3】
[ボルシェビキが権力を掌握する] 5%
国民不満度+32
民主主義スライダーを1に設定
政治主義スライダーを9に設定
イベント「ドイツ敗北」は発生しない

●閣僚が以下のとおりに変更される

閣僚 ID 名前 特性
国家元首 102 カール・リープクネヒト 不屈の改革者
政府首班 103 カール・リープクネヒト 野心的な労働組合長
外務大臣 104 ローザ・ルクセンブルク イデオロギーの闘士
軍需大臣 105 カール・カウツキー 資源産業家
内務大臣 106 クララ・ツェトキン 人民の人
情報担当長官 107 オイゲン・レヴィーネ 政治活動の専門家
統合参謀総長 108 エルンスト・トラー 防衛戦科
陸軍総司令官 109 エルンスト・トラー 静的防御理論

【選択肢4】
[社会主義者が権力を掌握する] 5%
国民不満度+32
民主主義スライダーを5に設定
政治主義スライダーを8に設定
イベント「ドイツ敗北」は発生しない

●閣僚が以下のとおりに変更される

閣僚 ID 名前 特性
国家元首 50 フリードリヒ・エーベルト 人気が高い表看板
政府首班 52 フィリップ・シャイデマン 政治的被保護者
外務大臣 58 ヘルマン・ミュラー 偉大な調停者
軍需大臣 53 フィリップ・シャイデマン 資源産業家
内務大臣 55 グスタフ・バウアー 温情深い紳士
統合参謀総長 45 ハンス・フォン・ゼークト 機動戦科
陸軍総司令官 46 ハンス・フォン・ゼークト 機甲先鋒理論

キール軍港の反乱(21799)

“アメリカと戦争状態であること”を条件に発生するイベント。史実に等しいドイツ革命ルートと言えるでしょう。

【条件】

  • 1918年10月29日から1918年11月6日のあいだ
  • ドイツがフランスと戦争中
  • ドイツがイギリスと戦争中
  • ドイツがアメリカと戦争中
  • カレー(18)がドイツの支配下にない
  • パリ(56)がドイツの支配下にない
  • イベント「キール軍港の反乱」(21797)が起きていない
  • 「国民不満度5以上」または「海軍艦艇が対英比or対米比で33パーセント以下」

ロシア

アレクサンドル2世の改革、大臣会議議長ストルイピンの改革、いずれもが最後は暗殺によって挫折したロマノフ朝ロシア帝国。オスマン帝国と覇を競った世界有数の帝国は、大日本帝国との日露戦争に敗れる前からその構造不安を露呈し、そのまま混迷の時代へと突入しました。

大戦によって総動員された兵士たちは、ロシア語だけでなくアディゲ語、アヴァール語、チェチェン語、イングーシ語、バシキール語、ブリヤート語といった無数の言語によって統制をとるのも困難な状況。

それは同じ多民族国家たるオーストリア=ハンガリー帝国とは別の根深い問題を抱えており、のちに「少数民族問題」の当事者としてレーニンに認められ、ボリシェヴィキ指導部の末席に加わったスターリンの台頭を導くことになります。

10月革命(48105)

ロシア2月革命によってロマノフ朝ロシア帝国は崩壊し、ゲオルギー・リヴォフを政府首班とする第一次臨時政府が発足します。

その後、社会革命党のアレクサンドル・ケレンスキーを首相とする連立政府に至るまで立憲民主党(カデット)が影響力を保持しましたが、戦争継続の方針は国内のさらなる分裂を招き、8月には最高司令官のコルニーロフが反逆。当初はこれを自らの力にすることを考えたケレンスキーは、しかし、結果的にペトログラード・ソヴィエトの活動家とてを結んで赤衛隊を組織し、コルニーロフのクーデターを鎮圧しました。

しかし、コルニーロフ事件の解決と赤衛隊の組織は、もともと攻勢ならびに戦争に反対の姿勢を取っていたボリシェヴィキに大きな軍事力と政治力を与えることになり、ユリウス暦1917年10月25日に運命の時がやってきます。

なお、当時のロシアが使用していたユリウス暦は、ゲーム内でも基準となるグレゴリオ暦より13日遅いため、このイベントの発生条件も史実どおりの日付以降に設定されています。

【前提条件】

  • 1917年11月6日以降
  • ベルリン(300)がロシアの支配下にない
  • 以下の”条件1″および”条件2″を満たす

【条件1】※2つのうちいずれか1つが成立すること

  • 国民不満度20以上
  • 条件1-1リストにあるイベントがすべて発生していること

【条件1-1】

  • 「ペトログラード・ソビエト司令第1号」(48101)
  • 「レーニンの4月テーゼ」(48102)
  • 「7月の日々」(48103)
  • 「コルニーロフのクーデタ」(48104)

【条件2】※2つのうちいずれか1つが成立すること

  • イベント「2月革命」が発生済み
  • イベント「ペトログラード・ ソヴィエトの勃興」が発生済み

【選択肢】
[平和と土地と自由だ!] 同盟から離脱
ソヴィエト・ロシアの独立を承認
ペルシャ回廊をイランに返還
イベント「The world’s first communist state」を発動

ソヴィエト・ロシア

ロシアの大地から帝政は去り、立憲君主制の夢も泡沫と消え、穏健な社会主義も革命の過程で影響力をなくしました。戦時中からカウツキーを批判し続けたレーニンは、”正義の組織者”となったトロツキーとともに労働者と農民の国歌へたどり着きましたが、それは大いなる幻想の崩壊の始まりでもありました。

世界中を巻き込んだ大戦争から離脱するということは、即時の敗北を認めて屈辱的な内容の条件を受け入れることに他なりません。積み上げた屍が、長期的に決して無駄ではなくとも、国家的には間違いなく無意味な死であったことを受け入れる。それは理念を超えて受け入れがたい現実でもあったのです。

和平交渉、再び(74008)

ソヴィエト・ロシアとドイツ帝国による「ブレスト・リトフスク条約」のイベント。これにより、ロシアは正式に大戦から離脱。4年に渡る巨大な死の果てに、5年に及ぶ過酷な内戦の引き金を引くことになります。

【前提条件】

  • 1918年1月1日以降
  • ソヴィエト・ロシアとドイツが戦争中
  • 以下の”条件1″、”条件2″、そして”条件3″をすべて満たす

【条件1】※以下の複数条件のうち、いずれか1つが成立すること

  • イベント「和平交渉」(74006)が発生済み・1918年2月3日以降
  • フラグcentral_powers_victoryが立っている
  • ソヴィエト・ロシアが中核州の80パーセントを失っている

【条件2】※以下の複数条件のうち、いずれか1つが成立すること

  • ポーランドとドイツが同盟している
  • ワルシャワがドイツの支配下にある
  • ワルシャワがオーストリア=ハンガリーの支配下にある

【条件3】※以下の複数条件のうち、いずれか1つが成立すること

  • キエフをソヴィエト・ロシアが支配しておらず、リガがドイツかオーストリア=ハンガリーの支配下にあるか、ラトビアと戦争中
  • ヘルシンキがドイツの支配下にある
  • ヘルシンキがオーストリア=ハンガリーの支配下にある
  • フィンランドとドイツが同盟している
  • ペトログラードをソヴィエト・ロシアが支配していない
  • 上記の条件にすべて該当しない場合、10月以降に20%の確率でランダムで満たした判定となる

【選択肢】
[選択の余地は残されていない] 同盟から離脱
ペルシャ回廊をイランに返還
中央同盟国の各国と単独白紙講和
中央同盟国の各国に通行許可を与える
ドイツ、オスマン帝国、オーストリア・ハンガリーでイベント「ブレスト・リトフスク条約」(74009-74011)を発動
ランダムで1個軍団がパルチザンに寝返る
ノヴォロシースク(255)、アルマヴィル(1843)、エカテリノダール(256)、ウファ(1567)でパルチザンが発生

アメリカ合衆国

かつての13植民地は、独立後もその拡大を続け、ついに西海岸まで到達。大西洋と太平洋に面する国家となりました。米英戦争などの危機を乗り越え、カリフォルニアの領有とゴールドラッシュ、米墨戦争での勝利によって拡大したことで生じた歪みは、南北戦争という世界史でも屈指の規模の内戦によって爆発に転じます。

この南北戦争で多数製造された武器が、片や極東に流れて明治維新ならびに戊辰戦争における原動力のひとつとなり、連鎖的に世界への影響を及ぼしていきます。

一方、アメリカ合衆国自体はモンロー主義に基づいた政策を堅持し、欧州で生起し、遠くアジア、アフリカ、ポリネシアなどで吹き荒れる大戦には基本的に不干渉の方針を採用していました。

しかしながら、中央同盟国は「遠き地の仮想敵」への対処を結果的に誤り、「未開の地へ移っていった者たち」が大規模な動員を行う契機をつくります。それはまさに、「両世界」が「ひとつの世界」となる歴史の転回点でした。

これは戦争を意味する!(58505)

客船「ルシタニア号」がドイツ帝国の潜水艦によって撃沈された事件は、対独感情を大いに悪化させました。一方で、この事件が起きた1915年以降も、アメリカ合衆国はその中立状態を維持しています。同国はモンロー主義を取るとともに、ドイツ系移民の政治的な影響力も無視できないものがあったためです。

しかしながら、1917年になって、アメリカ合衆国の直接の危機となる「ツィンメルマン電報事件」が発覚。ドイツがメキシコに対米参戦を促したことは、同年にドイツの「無制限潜水艦作戦」が再開されていた事実と重なり、対独感情の悪化は頂点に達します。

“America’s Answer”

1918年に制作された大戦を伝えるサイレント・ドキュメンタリー映画の表題こそ、アメリカ合衆国の多数派による”回答”のすべてでした。

【前提条件】

  • 1917年4月1日以降
  • アメリカとドイツが戦争中ではない
  • イギリスとフランスが同盟中
  • イギリスとドイツが戦争中
  • フランスとドイツが戦争中
  • イベント「ルシタニア号沈没」(21501)が発生済み
  • アメリカが民主主義である
  • 以下の”条件1″を満たす

【条件1】※以下の複数条件のうち、いずれか1つが成立すること

  • イベント「ツィンメルマン電報」(58504)が発生済み
  • イベント「無制限潜水艦戦」(21508)が発生済み
  • ドイツの好戦度が30以上
  • 1918年以降で、ロシアが存在しない

【選択肢】
[戦争だ!] フランスと同盟する

その他(MOD制作者コメント)

本MODは、老舗の大型MODである「1914」をAODに対応させ、数多くの修正とプラスアルファ要素を加えたものです。
和訳に関しては、その多くについて本家1914翻訳ファイルを参考にいたしました。
日本語版での動作確認は行っておりません。一部で変な表示があっても、ゲームそのものは動くと思います。

2014年は、第一次世界大戦の開戦100周年にあたる年です。このゲームが、100年前のあの時代をより深く知る1つのきっかけになれば幸いです。

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